「おたより」巻頭言
「おたより」巻頭言
2024年8月のことば
友だちづくり
前任地で小学校と幼児施設との連携を図る会議に出席したことがあります。その際に、1年生から3年生までの授業風景を見学することができました。担任の先生が子どもたち一人ひとりに配慮をしており、子どもたちもみんな楽しそうに授業をうけていました。特に1年生は入学して2ヶ月過ぎた頃でしたので、先生方も子どもたちが早く学校生活に慣れるため、いろいろ工夫をしておられる様子でした。
幼児施設への入園先を検討するときには、同じ小学校に行く友だちがいるかを考慮に入れる方もあるでしょう。幼稚園でなかよしの友だちと離れて入学すると、学校でさみしい思いをしてしまうのではないかと、気がかりになるからだと思います。
小学校では子どもたちが期待も不安も抱えて入学してくることは、当然承知しています。ですから担任の先生は、子どもたちの仲間作りの様子を様々な角度から見ながら、気のあいそうな子どもたちとの仲を取り持ってあげたり、遊びの中に誘ったりと対応をしておられるようです。
そもそも幼稚園に入園したときからこういう課題は存在します。子どもたちは2歳3歳からでも、友だち作りで努力をしているのです。このようなことが子どもたちの心の成長につながっていきます。幼児施設は、子どもたちが与えられた環境で生きる力を養っていける大切な場なのです。 (園長 藤 秀彦)