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「おたより」巻頭言

「おたより」巻頭言

2023年8月のことば

 「わたしは雲の中にわたしの虹を置く。」
           旧約聖書 創世記9章13節

 沖縄の地を何度か訪ねたことがあります。リゾート地のイメージが強い沖縄ですが、唯一日本国内で米軍による地上戦が起きた地であり、今も日本全体の軍事基地のうち7割が沖縄に集中しています。およそ20年前から辺野古沖への米軍基地建設計画に対する反対運動が行われており、戦争の体験者や子どもを持つ人々が数多く参加しています。新たな基地ができれば、またどこかで戦争が行われる。そうなれば罪のない子どもたちが殺される。子どもたちに戦いを引き継ぐのではなく平和を引き継ぎたい。その思いが反対運動を続ける力になっているのでしょう。

 旧約聖書の創世記には、地上に悪がはびこり、人々の間に憎しみが満ちたことに心を痛められた神様が、洪水をおこして一度地上を一掃されたという話があります。水が引いた後、神様は二度と一方的に全ての生き物を滅ぼさない、と約束されました。神様はこの世界を存続させ、全てのいのちを守ると決心されたのです。神様はこの約束のしるしとして、空に虹を置かれました。この虹が空にかかるとき、神様は約束を思い起こして怒りを思いとどまると言われました。

 古代イスラエル人は、虹を弓、そして雷の稲妻を矢に見立てました。人々は、神さまが武器となる弓を空に掛け、二度と武器を取らないというメッセージとして、虹を受け止めたのです。ちなみに英語で虹を表す言葉「レインボー」は、もともと「雨の弓」という意味です。空を見上げてみる虹は、神さまが私たちを赦し、争いのない世界となることを願い続けているしるしなのかもしれません。

 今も争いは絶えず、憎しみが消えた時はありません。それでもこの世を滅ぼさないと約束された神さまの言葉は、今日まで語り伝えられています。それは神さまがこの世界と私たちを諦めてはいけないという決意があったからではないでしょうか。私たちには、戦争のない社会を、子どもたちに引き継いでいく責任があるのです。
                       (園長 藤 秀彦)
 

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